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雰囲気をビンビンと感じるが最良よ! 『MONET 大回顧展モネ』

みなさまこんにちは。
先日は渋谷まで出る用事があったので、かねてより行きたかったモネの展覧会に行ってきました。この日は睡眠もあまり取ってなくて、かつ蒸し暑く、そんな状況で体力を使う美術館に行くのはちょいとヘヴィな気もしましたが、開催終了が近いので頑張って行ってきました。雨も降っていたし、そのせいで混雑も少ないと思ったんだ。そしてそれは大正解だったんだ。



場所は六本木のミッドタウン近くにある国立新美術館。ミッドタウン自体初めてでしたが、地下鉄で乃木坂駅に行ってそのまま美術館に直行したのでミッドタウンには蚊ほども触れませんでした。いいんだ、別に興味ないし。


で、モネ展。これはなかなかにベネな催しでした。

モネという画家は印象派の先駆けとして有名ですが、連作でも有名なんですよね。連作というのは一枚の絵で作品の完結とせず、幾つかの絵をまとめてテーマの作品とするものです。そういった意味を持つ作品であるのですが、個別に売買されていたのかどの美術館でも単品のケースが多いようなんです。今回の展示は美術館の枠を超え、モネというテーマであらゆる場所から借り受けての展示だったので、この連作というものがよくわかったような気がします。いやー、全然違うよ。面白いよ。個展で見るべき画家です。

モネといえば睡蓮の連作が有名ですが、これはあまりイメージとしては変わりませんでした。ポーラ美術館展でまとめて数点見ていたからかもしれません。

グッと来たのが『積みわら』。この作品の一枚はオルセー美術館展で見ていたんですが、これはまとめてみると素晴らしい。同じモチーフを違う季節で描いてある所為かもしれませんが、情緒というか哀愁みたいなのがダンチでした。季節によって影の長さが違うとか、おたくまったくシブイぜー。
(展示:『積みわら』、『ジヴェエルニーの積みわら、夕日』、『積みわら、雪の朝』、『積みわら、夏の終わり、朝』)

積みわら、雪の朝積みわら、夏の終わり、朝
左:『積みわら、雪の朝』、右:『積みわら、夏の終わり、朝』


あとルーアン大聖堂。これも『ルーアン大聖堂、正面とサン=ロマン塔』はオルセーで見ましたが(いや、似たのもあるから別物かもしんない)、そのときは何が描きたいのか今ひとつよくわかりませんでした。が、違いとか変化を描ききりたかったのね。しかも石の建造物を対象とか、スゲー見てないとわかんないような素材で。「すべては千変万化する、石でさえもだ」という言葉がリアルに伝わるぜ。しかも片方は霧ですよ。オレは霧をも描き切れるんだぜと。なんか、そーゆー思いが感じられたような気がしました。
(展示:『ルーアン大聖堂、正面とサン=ロマン塔』、『霧のルーアン大聖堂』)

ルーアン大聖堂、正面とサン=ロマン塔霧のルーアン大聖堂
左:『ルーアン大聖堂、正面とサン=ロマン塔』、右:『霧のルーアン大聖堂』



monet09他で良かったのは、やはり『日傘の女性』でしょうか。モネは光の画家とも呼ばれてますが、空気感まで伝わってくるような光を感じることの出来る絵です。デカいのもGOOD。


あと『かささぎ』。これは好きだー。好きになった。雪の描き方が巧い。遠めで見ると実にブラボーだ。微妙な変化のつけ方が絶妙なんだと思う。そもそも雪を描こうとするのが斬新だ。挑戦を感じるw。

かささぎ
(上:『かささぎ』)
画像は小さくしてあるので遠目に見た感じの印象になるが、近くで見てもいいんだ。


『セーヌ川の朝、霧』『セーヌ川の朝(ジヴェルニーのセーヌ川支流)』とかも良かったです。さっきもそうだけど、霧にこだわりを感じたよ。



エトルタの日没こだわりと言えば、この人は水にもあるような気がする。水面の描写がすごく多くて、しかもなんか巧い。水っぽくなく描かれている絵もあるんだけど、なんか水ってわかるんだ。それってスゲーと思うんだ。『エトルタの日没』とか『ポール・ドモワの洞窟』とかはお気に入り。(左:『エトルタの日没』)

光に関して言えば、光源をイメージさせるようなほわっとした描き方もいいと思うけど、山の向こうに夕日や朝日があるシチュでの、山際がすごくいい。あの、ラインがぼやけているような、はっきりしているような、そんな雰囲気が良い。

それにしても、この人は光とか霧とか蒸気とか水とか煙とか、そういう掴み辛いモノに対するこだわりをやたらと感じる。目的は印象を伝える事なのだから、描きにくくても存在するものぐらい描ききってみせるわ!とかそういう執念すら感じるw。


この水の描写にも言えるし、まあモネの全ての描画に言える事なのだけど、この人の描き方は点描という手法で描かれてます。点描というとG・スーラですが、あんなバリバリの点描ではなく、その先駆けというかベースになっているのがモネの点描。

グランド・ジャット島の日曜日の午後
(スーラの点描画。『グランド・ジャット島の日曜日の午後 』オルセー展で見た)


ほんとの点ではなく、細かい線や色の集合体という描き方で、近くで見るといろんな筆致がわかる反面、何を描いているのかわからないのだけど、遠くで見るとそれらの色が合成され形として認識できるというものです。人間の眼は単体での色が認識できなくなると、脳でそれらを合成しイメージとして認識します。それを巧く利用した描き方で、効果としてパレット上で混ぜると暗くなる色も鮮やかさを保ったままに出来るというものがあります。単色で描く事によって鮮やかさを残しつつ、その印象を残したまま合成は脳に任せるとか、それを見つけたモネはどんだけスゴいのかと。光を表現したかった一念の賜物でしょうか。すごいね。それが印象派というものなのだろうけど。

で、そういった絵を見るたびいつも思うのだけど、そういう絵はどうやって描いてるんだろう。離れて見ないとわからないわけだから、離れて確認しながらちょこちょこ描いたのだろうか。でもどう考えても間合いを離せないシチュの絵とかあるんだよなあ。舟の上とか。そうすると目で見たものを、それぞれの色に分解していたという事になる。それか、モネの目には全てのものが色の集合体として見えていたかのどちらかだ。どっちにしてもぶっとんだ世界よのォー。

モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭近くで見るとわけわからんけど、距離を置くと理解できる絵の典型だなーと思ったのが、『モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭』という絵。一面に三色旗がはためている絵なのだけど、これが近くで見ると全然判らん。白と青と赤が乱雑に描かれているだけにしかみえない。しかし、距離を置いてみると建物の壁面から無数の旗が振られ、祭りに浮かれるパリの雰囲気すら伝わってくるから不思議。(右:『モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭』)


アルジャントゥイユの船着場他にもたくさんの絵が展示されていて良い経験になりました。オルセー展で見て好きだった『アルジャントゥイユの船着場』が無かったのはちょっぴり残念でしたけども。左:『アルジャントゥイユの船着場』)




開催は7月2日まで。木、金は20時まで(最終入場は19:30)開館しているそうです。開催終了間近は混み合いますが、夜は意外に空いてる傾向にあるそーです。モネの絵が多数集められた「MONET 大回顧展モネ」。モネは個展で見るべき画家です。興味のある方は是非足を運ばれては如何でしょうか。




▼参考リンク
MONET 大回顧展モネ
クロード・モネ(Wiki)

19世紀の美に触れろ 「オルセー美術館展」

上野の東京都美術館で開催中のオルセー美術館展へ行ってきました。

上野公園はぼけーっと歩くのにいいですねー。デカい公園というと井の頭公園ばかりだったけど、上野は動物園や博物館ももりもりあるのでのんびり感倍増です。


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